Vol.10:早速万博行ってみた(後編)
西口側に右手を高く天にかかげ、僕らを呼んでいる“アレ”…そうRX-78 ガンダム。
オッサンになった男の子の僕らに、ガンダムの呼ぶ声が聞こえないワケもなく。

と言ってもこの万博におったガンダム、なぜか片膝ついて右手だけ天に向かって突き出しているポーズでして、
ん?なんじゃこのポーズは?と親友も僕も頭の周りにクエスチョンマークがピコピコ回っていまして、
後に調べて分かったのですが、どうやら高さ制限があったらしく、お台場や横浜にいたガンダムのように勇ましく大地に立つワケにはいかんかったらしいです。

Copilotさんに聞いてみたところ、高さ制限は17mでガンダムは直立すると18m、
そこでこのポーズを取らせることにより、安定性の確保・未来志向の象徴・記念撮影スポットとしての工夫が考えられているのだとか。
う…うん、僕はどちらかと言うと、アムロ・レイが初めて乗り込んでガンダムが立とうとするシーンを再現とかして欲しかったような(笑)。
補足しておくと、ガンダムの傍にあった「ガンダム・パビリオン」も人気のパビリオンらしく、完全予約制で夜まで並ばんといかんらしかったので、
「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」
と、全く似てないけども池田秀一さんの声真似で捨て台詞を吐いて大屋根リングへと戻って行ったのでした。
まあとりあえず周ろうぜといったところでしょうか。
全員に軽い疲労感が見え始めたのはこの頃だったかと。

さあ、高くて不味いと前評判を聞いていたお昼の時間がやってまいりました。
僕らはどこで昼食を取るかも全く計画していなかったもので、とりあえず大屋根リングを降りて会場内をひとしきり散策し、予約のいらない「COMMON館」と呼ばれる多国籍合同パビリオン群をA~Fまでテクテクと観て回りながら食事のとれるところを探してみました。
人気のあるパビリオンがやっていると思しきレストランなどは、行列で食べるのにどれくらい待つのかサッパリ読めない状況でしたので、いつまでも順番回って来そうにないところはパス。
ああ、「COMMON館」の感想ですが、これらについてはもう万博の役割は終わってるんじゃないかなぁというのが正直な感想です。
例えば大人気らしいアメリカ館では本物の月の石が展示されているとかお聞きしましたが、こういうのは実際に見る機会にめぐまれて万博の意義を大いに感じられるのですが、COMMON館に入った様々な国のみどころみたいなものは、ネットで検索して見れば十分なコンテンツばかりだなと。
そういった意味で、万博の意義は1970年当時と比較するとかなり薄れてきているのだろうとは感じました。
歩いている内に会場の北側に足を踏み入れまして、大屋根リングのほぼ真下から少し外側に位置していたのかな?
たくさんの飲食店が並ぶエリアがあり、僕らはそこのインド料理屋さんに入ることにしました。
店頭で案内してくれるお兄さんが、インド人なのかパキスタン人なのか、あるいはネパールの人なのか、
正確にはよくワカランです。よくワカランけどあの辺の人なんでしょう(笑)。
僕はあるメニューが目に飛び込んできて、ちょっとどうしても聞かずにいれなかったもので、片言の日本語で頑張って呼び込みしているお兄さんに聞くことにしたんです。
そのメニューとは“こおろぎカレー”。
文字だけ見ると衝撃的じゃないですか?
なんかカレーに黒い粉みたいなのがふりかけみたいにかかっている絵面だったのですが、お兄さんに「これ、こおろぎってあのこおろぎ?」と聞いたんですよ(笑)。
僕は英語を少々話せますが、お兄さんが英語を話せるのか不明でしたし、なによりもここは日本なのでお兄さんが日本語を理解していて欲しいじゃないですか。
なので、ちょっとアホっぽい質問だなとは思いましたがそう聞いてみたのです。
するとお兄さんは満面の笑顔で「そうです、あのこおろぎです!」と、何でそんなに満面の笑みなのかよくワカランかったのですが、まあ、しかめっ面で答えられるよりも気分は良いので、あまり深く詮索せずに。
ここはノリで「オッケー!じゃあ、初こおろぎ行ってみよ~!」と、おそらくはこおろぎの粉末がかかったカレーを食べることに決めました。
親友と息子くんはもちろん苦笑いで、普通のカレーを頼んでいたようです。
結論から言いますと、高くもないですし美味しかったです。
こういった特殊なイベントの会場内ですからね、
そんな西成のめっちゃ安すぎる酒場みたいな価格は当然考えていませんし。
至って普通の価格ですね。
むしろ以前子供たちを連れて行った東京ディズニーランドの方が高いなぁと感じたぐらい。
味も普通に美味しかったので、こおろぎが美味しかったのかどうかは不明ですが、事前情報で聞いていたネガティブな意見は一体何だったのかと拍子抜けでしたね。
アホみたいに高くてくっそ不味い料理をちょっと期待していたんですが…
食事を済ませ空腹を満たし、時間もそろそろ次の予定に向かう時間が近づいていたので、最後に東口側にあった未来の乗り物の展示場行ってみようと。
自立するだけでなく、自動で動くバイクを観て「おお…カッチョいい…」と。
でも見るだけならネットでも見れるので、ここはちょっとヤマハのお兄さんに声かけて聞いてみようかと(笑)。
「これ、どうやって自立してるんです?ジャイロとか?」と聞くと、
「いえジャイロは使っていません。バッテリーの重さを利用してバランスを取るような作りになっています」
みたいなことを快く答えてもらい、おお、なるほどと隣のおばさんもなぜか納得。
すると親友が「スピードどれくらい出るの?」と鋭いツッコミ。
するとお兄さん、ここでも快く
「まだ試作段階ですので、スピードを出す想定では作っていません。
これから進化していっていずれスピードを出すことも考えていくと思いますよ」
みたいな回答だったと記憶するけど、うむ、理にかなった回答じゃと思ったのでした。
親友はちょっとつまんなそうでしたけど(笑)。
そしてとどめにお土産ですよ。
やっぱりミャクミャクグッズを買っておかんといかんでしょ?と公式ショップなるところに行くと、これまた大行列。
これ真夏だと死ぬんじゃないマジで?と思いながら列に並び、どれくらいだったかな?10分ぐらいで中に入れたと記憶します。
ちょっと皆さん凄いね、4000円近くするミャクミャクぬいぐるみを競い合って手に取っていかれるんですよ。
思わず僕も手に取りそうになりましたが、ふと我に返って、これ万博終わっても必要か?と自問自答し、はやる気持ちを抑えてぬいぐるみはなんとかスルー。
ミャクミャクキーホルダーを子供たちと一緒にぶら下げようと思って見てみると、うげっ!キーホルダーのくせにたけえ!なんじゃ1個1200円とか…
しかし買わぬワケにはいくまい。
とりあえず頭の中にあったお土産リストの人数分キーホルダーを買い、更にとりあえずみんなミャクミャクがついていたので、親友にどれが美味しいか聞いて、お菓子をバカバカっと適当に買って、レジに行くとなにやら公式バッグとかいうのが売ってあって、それじゃあそれも下さいみたいな。
気が付くと結構な金額を使っていましたよ。

これは経済効果凄いだろと親友に話すと、親友はお菓子を1個だけ買って「俺そんなに買わへんで」と。
まあ確かに大阪住んでいたらいつでも買えるしなぁと納得。
東口ゲートを出て、夢洲駅へと向かう帰路で、僕たち3人とも良いものを観たなぁと大満足で語り合い、大阪万博の会場を後にして次の予定へと向かったのでした。
前編でも話しました通り、元々この万博が目的で行ったワケではなく、ちょっと空いた時間で行ってみようかという軽いノリでしたので、それが逆に良かったのかもしれんですね。
これからの暑さを考えると、夕方4時から入場料が半額になるらしいので、やはり夕方から夜の間に観るのが良いんじゃないかと思います。
というか、ライトアップされた大屋根リング?万博会場?を観たいので、10月の閉会までになんとか時間を作って、ちゃんと事前に準備をして、ガンダムパビリオンに行きたい!
というワケで、全然早速ではなくなったEXPO2025 大阪万博の感想でした。
あ、ちなみにトイレがどうたらこうたらいう話も聞いていましたが、
どこのトイレが悪いんだろ?僕らが行った先にあったトイレはどこも快適で使いやすかったですよ。
それとこれは万博とは全く関係ないのですが、
お弁当屋さんのほっかほっか亭が数年前にほっかほっか亭とほっともっとに分かれて、うちの近所にはほっかほっか亭がなくなっていたのですが、万博会場内の大阪館出口だったかな?飲食ブースにて久しぶりにほっかほっか亭を見たのには軽い感動を覚えました。

結論:万博行っておこう!行った方がいいよ、いろんな意味で。